会社の資産運用について聞いたところ、「していない」が2/3を超えました。

 第1位:していない(66.8%)
 第2位:株式投資
 第3位:不動産投資


これは長寿企業の真骨頂ではないでしょうか。あくまでも本業で稼ぐことを選択しています。一代で財産を築いた経営者が、一夜にしてそれを失ってしまった例は、長寿企業の平均経営年数145年の時代の中でいくらも見てきたことでしょう。その代々の経営者が、後の経営者に財テク禁止を伝えてきたからでしょう。住友の家訓「浮利を追わず」はその有名な一説です。

投資対象として上がったのは株式と不動産でした。不動産は会社や工場の敷地用に入手したのは資産運用ではないので含まれません。投資はあくまでも転売用として買った土地、建物のことです。株式は取引関係上のおつき合いという場合もあり、純粋な資産運用となっていないケースもあるでしょう。取引先から依頼された株式保有は、なかなか断りにくいものです。いずれにしても、株式投資なのでより現金に近いところで運用されていることがわかりました。

40グラフ

続いて資産運用をしていると答えた経営者に資産運用の成果はどうだったのかを尋ねたところ、上記のような結果になりました。大幅な利益を出せたのはわずか4%で、利益が出せたのは25.2%だけでした。どちらでもないと損失をたすと75%となるので、結果から見ても、投資はしないほうがよいのは確かなようです。もともと資産運用をしていない会社、経営者は、こういうことを感覚的にわかっているわけです。「どうせくたびれ儲け」に終わるということです。

そういえば、大王製紙の井川意高前会長は、最初にカジノに行った時に儲かって、そこからはまりこんでいったそうです。例えひとたび儲けたとしても、それが災いの元になる事もあるので、やはり「触らぬ神に祟りなし」です。ちなみに大王製紙は設立から68年ですから、今回の長寿企業平均の半分の年数もありません。