比較グラフ

経営者は、自社が同業社の中でどういう位置にあるのかについて、強い関心をもっています。それは日頃から、いろんな情報を集めている中で、つねに自社の状況と比べているからで、収益性についても、同業他社の経営状況の情報をしっかりもっています。そのような背景から、労働組合の有無と、同業他社との収益比較を聞いてみました。

これを見ると、労働組合が有る企業では収益状況が「非常に低い・低い」と答えた企業は33%で、無い企業では16%でした。倍の差が出ています。また、収益状況が「高い・非常に高い」で有る企業は25%、無い企業は36%で、収益性が高いと答えた企業も、労働組合が無いと答えた企業のほうが多数でした。

前回第16回の経常利益平均の結果と比べると、若干、違いが出ています。過去10年の経常利益平均では、有る企業の3%以上の利益を出している企業が多い、という結果が出ているからです。つまり、3%以上の利益は出ている企業でも、同業他社はもっと利益を出している、という見方をされているのでしょう。

同業他社と同程度以上の経営成果を出していると答えている企業(経営者)は、有る企業で67%、無い企業では84%です。ここにも違いがあらわれています。労働組合の無い企業のほうが、よい経営をしており、有る企業のほうは厳しい経営状況にあると、経営者は考えているようです。

創業から伸び続けているソフトバンクや楽天には労働組合はありません。どちらも創業者の強いリーダーシップで牽引されている会社です。社員数からすると労働組合があって当然の規模ですが、結成しない(させない?)のですね。歴史と蓄積のある長寿企業でも、労働組合の有無によってこういう業績差が出てくるので、若い企業もそのことを学んでいる節があります。