単位:%
売上高 | 原価 | 粗利益 | 販売 管理費 |
営業 利益 |
経常 利益 |
当期 純利益 |
合計 | |
有り | 15 | 2 | 10 | 0 | 23 | 31 | 19 | 100 |
無し | 21 | 2 | 11 | 0 | 25 | 28 | 13 | 100 |
誤差 | -6 | 0 | -1 | 0 | -2 | 3 | 6 | 0 |
長寿企業で、労働組合のある企業と無い企業には、損益計算書へのこだわりに、何か有意な差があるかどうかを見たアンケート結果です。これを見る限り、それほど大きな差はないようです。あげるとすれば、売上高には無い会社のほうが、若干、こだわりが強く、当期純利益については、労働組合が有る会社のほうが若干、こだわりが強い、ということでした。
また、どちらも経常利益に最もこだわっている、ということもこの表からわかります。そして、経常利益と当期純利益の間には10%以上の差がありました。この二つの数字の間には税金の支払いがあるだけではなくて、不良債権の処理や株式や債権の売却損益などがあります。労働組合の有無が、金融収支や特別損益の経営判断に影響を及ぼすのは小さい、ということが言えるようです。
また、原価や粗利益にはあまりこだわっていない、ということも表の左の項目から読みてとれます。営業利益から当期純利益までで、労働組合の有る企業は73%(約3/4)、無い企業は66%(約2/3)がこだわりをもっているようです。もともと長寿企業には保守的な企業が多いと考えられますが、労働組合のある企業は、無い企業よりも、それが若干、強くなっていることがわかります。