長寿企業の経常利益の現状の答えと、先代経営者から引き継ぐ要素として「ヒト」を大事に考えている経営者の回答を掛け合わせたものです。ここからは経営の利益率と「ヒト」への関心の強さに関係があるのかどうかがわかります。

55図表

赤字~11%以上まで、いずれも重要と答えた経営者が各%の第一位に来ています。2%~10%までは第一位が80%以上を占めていますので、人の重要性と利益率には関連性はありませんでした。つまり、経営者の80%以上の人たちは、人を重要に考えているが、利益率には差があるということです。よって、利益率を左右する要素は、別にあると考えるべきなのでしょう。
続いて、同族、非同族と、ヒトへの評価について掛け合わせてみました。

55グラフ

ここでいう非同族は、何代も前から同族ではなくなっている会社も、現在の社長が同族ではない会社も含まれています。
1位と2位の順位は同じですが、同族も、非同族にも「重要である」と「やや重要である」の数字のボリュームに圧倒的な差があります。これを%で見てみると、214/256=83.6%、57/65=87.7%となっています。特筆するほどの差ではないことがわかります。つまり、同族である場合も、ない場合も「ヒト」に対する重要さに差はない、ということでした。
「ヒト」の重要性については、利益率に関係なく、また同族・非同族にも関係がありません。販売無くして会社無し、社員無くして社長無し。社員あればこその社長であり、会社です。ほとんどの経営者が重要と考えていますが、それをどのように言葉と行動に表しているのか、そこに差が出ている可能性があります。
重要なのはわかっているけれど、それを表現できない、行動で表せない社長さんの真意が社員に伝わっているかどうか、それによって利益率に差が出ていると考えるのは、小生のうがった見方でしょうか。