後継者の人選で重要なこと

同族であることが全体の29%で、反対の非同族であることは1%。合計すると同族であるかないかにこだわっているのは、全体の30%であることがわかります。1/3以下の社長さんしか、後継者について同族であるかないかに関心がない、というのは意外な反応でした。そして、同族であることが29%ですから、これも思っていたよりも少なかった。これが20年、30年の企業が答えているのではなく、平均144年の会社ですから、なおのこと驚きます。70%は同族の有無ではなく、後継者の人間力を問題にしています。統率力、人柄、指導力は合計で53.8%。過半数の社長は能力を重視しています。

第9回「取締役に締める同族の割合」では過半数の51.3%が同族の取締役でした。また、第10回の同族がもつ株式の比率では同族が76%(3/4超)を所有していました。ここから読めるのは、株式は所有したまま、経営者は徐々に同族ではなくなる傾向が強まっていく可能性があるということです。
ただ第45回にあるように、過去の平均144年にわたって、経営者は約80%が同族であった、という調査結果があります。理性的に考えると、後継者選びは同族にはこだわらないが、いざ後継の時代を迎えると、多くが同族者に落ち着くというのが実体のようです。