グラフ

上記の表を見ると、「実力主義・やや実力主義」の合計は労働組合の有無に関係なく、45%となっています。長寿企業では労働組合の有無に関係なく、約半数が「実力主義・やや実力主義」を標榜していると言うことです。労働組合は雇用を守る、社員はみな平等を標榜しているはずですから、ちょっと驚きの調査結果でした。

労働組合の有無による差は、どちらでもないから左の方に出ています。「家族主義・やや家族主義」の合計は17%と22%で、若干の違いが見られます。その差の5%はどちらでもない、に充当されていますので、労働組合の有る企業よりも、無い企業のほうが、わずかに家族的と出ていますが、有意な差と言えるほどではありません。
労働組合があると、会社と従業員の間に「労使」という関係が強まります。また、会社の中には、代表者と経営陣、組合員ではない管理職と、組合員ではない一般社員と、組合員の一般社員、その他非正規労働者の人たちといういくつかの層ができます。よって、いろんな層に配慮した人事制度が必要になってくると同時に、誰が見ても公平と思われる組織制度が社内で台頭してくるのは、自然な流れでありましょう。

それにしましても、今回の調査は創業100年以上の企業であり、平均では坂本龍馬が活躍していたころから継続している企業なので、歴史と年功、「継続は力なり」が抱負と思ったおりましたが、約半数が「実力主義・やや実力主義」と答えられていることが何よりの驚きでありました。